Nakamichi「Krystal Sound Station」試作ユニットの音響特性評価結果が公開 – 中高域における高い線形性と低歪みを確認

目次

Krystal Sound Stationの音響特性を徹底分析

安定した電気的特性

インピーダンス測定の結果、可聴帯域全体にわたって大きなピークは見られず、約4Ωを中心とした、なだらかで安定した特性が確認されました。顕著な共振挙動も確認されておらず、スピーカーユニットとして安定した電気的特性を備えていることが示されています。これは、スピーカーが幅広い音域で安定して動作するための重要な基盤となります。

インピーダンス特性グラフ

中高音域のクリアな再生能力

周波数応答測定では、約1kHz〜8kHzの中高音域において、±3dB以内の安定した応答特性が確認されました。この結果は、人の声を含む中高音域において、音圧分布の均一性と再生特性の安定性が確保されていることを示唆しています。これにより、ボーカルや楽器の音色が明瞭に再現され、音楽鑑賞や映画視聴における臨場感を高めることが期待できます。また、10kHz以上の高音域においても十分なエネルギーを維持し、15kHz付近にかけて明瞭な高域成分が確認されており、平面磁界型ユニットならではの高域まで見通しの良い再生特性と、繊細なディテール表現が可能であることがうかがえます。

周波数応答グラフ

低歪みで繊細な表現、そしてトレードオフ

歪率測定の結果、200Hz以上の中高音域において、総合歪率は非常に低い水準に抑えられていることが分かりました。これは、音の濁りが少なく、クリアで自然なサウンド体験に貢献します。一方で、100Hz以下の低音域では、大振幅駆動時に歪率が上昇する傾向が見られます。この結果から、中高音域の再生において高い線形性と安定した動作特性を備えていることが実測データにより示されており、低音域の特性については今後の開発でさらに改善される可能性を秘めているでしょう。

歪率特性グラフ

平面磁界型プッシュプル構造の技術的背景

本ユニットには、約0.006mmという極薄のPET振動膜と、高磁力ネオジム磁石(N48)を組み合わせた平面磁界型プッシュプル構造が採用されています。振動膜を両面から磁力で駆動することで、駆動力が全体に均一に行き渡り、非線形歪みを抑えながら、安定した応答特性を実現しています。この独自の構造が、Krystal Sound Stationの優れた音響性能を支える鍵となっています。

Nakamichiスピーカーの設置イメージ

実機を体験できる機会

「Krystal Sound Station」は現在、下記店舗にて実機展示が継続中です。実際の質感や構造を直接確認できる貴重な機会となっています。

  • 会場: 蔦屋家電 二子玉川店(二子玉川ライズ・ショッピングセンターテラスマーケット 1F・2F)

  • 期間: 2025年12月23日(火)~2026年1月22日(木)

  • 営業時間: 10:00~20:00

  • 住所: 東京都世田谷区玉川1丁目14-1

詳細な場所は以下の地図で確認できます。
蔦屋家電 二子玉川店 地図

蔦屋家電の地図

今後の展望

今回公開された評価結果は、試作ユニットによる基礎性能検証データです。Nakamichiでは、これらの検証結果を踏まえ、製品化に向けた開発および検証を進めており、今後も技術情報や取り組みについて順次発信していくとのことです。

プロジェクトの詳細は、以下のGREEN FUNDINGページで確認できます。
Krystal Sound Station プロジェクトページ

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次