6kW普通充電器の普及と次のニーズ
EV充電の分野では、かつて3kW出力が一般的でした。しかし、EVのバッテリー容量が増え、利用者の「滞在時間内に十分な充電量を確保したい」というニーズが高まる中で、6kW出力の普通充電器が急速に普及しました。実際に、2022年6月時点では目的地充電用途における6kW出力の割合はわずか0.03%でしたが、2026年1月時点では稼働している普通充電器の約65%が6kW出力となっています。

このデータは、高出力充電への需要が顕著に増加していることを示しています。6kWが主流となった今、さらに大容量のバッテリーを搭載したEVが増加しており、商業施設や観光地、宿泊施設など限られた滞在時間でより多くの電力量を確保したいというニーズが、次の課題として浮上していました。
9.6kW普通充電器がもたらす新たな価値
こうした背景を受け、ミライズエネチェンジは普通充電の新たな選択肢として9.6kW出力の充電器の設置を開始しました。この高出力充電器は、特に大容量バッテリーを搭載したEVユーザーにとって大きなメリットをもたらします。例えば、短時間の休憩や食事の間でも、より多くの電力を充電できるようになり、移動の自由度が向上します。

9.6kW出力は現時点ですべてのEVに対応しているわけではありませんが、輸入車を中心とした一部のEV車種ではすでにこの出力を活用できます。今後、EV車両の性能が多様化していく中で、9.6kW出力の充電インフラは、より多くのEVユーザーの利便性を高める重要な役割を担うでしょう。ミライズエネチェンジは、施設の特性や利用状況に応じて、高出力への需要が高い場所から段階的に導入を進める方針です。
最初の設置事例:筑波サーキット
9.6kW出力普通充電器の最初の設置先として選ばれたのは、茨城県下妻市にある「筑波サーキット」です。2026年1月19日より、9.6kW出力の充電器が2口設置され、利用が開始されています。筑波サーキットのような滞在時間が長く、EVの利用頻度が高い場所では、高出力充電器の需要が高いと見られます。

設置された充電器の詳細は以下の通りです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 施設名 | 筑波サーキット |
| 住所 | 茨城県下妻市村岡乙159 |
| 設置口数 | 2口 |
| 認証タイプ | EV充電エネチェンジアプリ |
| 最大出力 | 9.6kW |
| コネクタ | Type1 ※テスラは変換アダプターが必要です。 |
| 定格電圧 | AC200V |
| ケーブルの長さ | 5m |
「EV充電エネチェンジ」サービス概要
「EV充電エネチェンジ」は、脱炭素社会の実現を目指し、2021年11月から提供されているEV充電サービスです。全国のマンション、商業施設、宿泊施設、オフィスなどに3kW、6kW、そして今回の9.6kWの普通充電器を設置・運用しています。月額費用0円の設置プランも提供されており、普通充電器の設置口数は国内で最も多いとされています。
専用の無料アプリは、充電器の空き状況確認、充電と決済を簡単に行える機能を備えています。また、自社の充電スポットだけでなく、他社の充電スポットも検索できるほか、車両登録を行うことで充電料金とガソリン代の差額表示や最適な充電計画の提示も可能です。
EV充電エネチェンジのサービスに関する詳細は、以下のリンクから確認できます。
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Webサイト: <https://ev-charge-enechange.jp/>
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アプリ(App Store): <https://apps.apple.com/jp/app/id911721775>
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アプリ(Google Play): <https://play.google.com/store/apps/details?id=net.evsmart>
ミライズエネチェンジ株式会社は、中部電力ミライズ株式会社とENECHANGE株式会社の合弁会社として2025年1月に設立され、EV充電インフラの拡充を通じて脱炭素社会の実現に貢献しています。


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