SWATCH、AIで唯一無二の腕時計をデザインする「AI-DADA」を発表

2025年11月21日

SWATCH AI-DADAとは？：創造性を再構築する芸術的知能

AI-DADAは、スウォッチの40年以上にわたるアイコニックなイノベーションを基盤とし、製品デザインだけでなく、イベントやアート、ストリートペインティングにも応用されたAI搭載のクリエイティブツールです。この「芸術的知能（Artistic Intelligence）」は、ユーザーの想像力を現実のウォッチデザインへと変える究極のパーソナライゼーション体験を提供します。

AI-DADAの最大の特徴は、デザインスキルが一切不要である点です。必要なのは、ユーザーのアイデアと、真に唯一無二のものを創造したいという願望だけです。

3ステップで完成！シンプルで楽しいデザインプロセス

AI-DADAのクリエイティブプロセスは、直感的で魅力的な3段階で構成されています。

アイデアの入力: Swatchアカウントにログイン後、ユーザーは自分のアイデアをテキストで入力するだけです。
デザインの生成: 入力されたアイデアに基づき、AIが約2分で唯一無二のウォッチデザインを生成します。
最終カスタマイズ: 生成されたデザインに満足したら、さらにインデックスの選択やムーブメントの色の変更でウォッチをカスタマイズできます。

その結果、ユーザーの想像力と創造性が詰まった、唯一無二の「NEW GENT」タイムピースが誕生します。

遊び心のある仕掛け

スウォッチは、AI-DADAにいくつかの遊び心のある仕掛けを加えています。

「1/1」刻印: 各ウォッチのケースバックには「1/1」の文字が刻印されており、そのウォッチが本当に唯一無二であることを示しています。
クリエイティブ・チャレンジ: すべてのユーザーには1日に3つのプロンプトが与えられ、それぞれのトライが特別な「クリエイティブ・チャレンジ」として楽しめるようになっています。

誰もがデザイナーに：創造性を解き放つSWATCHの哲学

スウォッチは創業当初から、自己表現を尊重し、アートをすべての人に開かれたものにすること、そしてスイスメイドの品質を誰もが手にできる存在にすることを目指してきました。AI-DADAは、この創造的なレガシーを次の段階へと引き上げるものです。

芸術的知能のおかげで、デザインスキルがなくても、誰もが自身のアイデアを形にできるようになります。これにより、ユーザーは創造性の新しい地平を探求し、購入する製品の真の共同制作者となることが可能です。

「AI-DADA」の名前に込められた意味

AI-DADAという名前には二つの意味が込められています。

AI: 「アーティスティック・インテリジェンス（芸術的知能）」の略で、スウォッチが40年以上にわたって培ってきた伝統と、人々が新しい方法で創造性を表現する能力を指します。
DADA: 1916年にスイスのチューリッヒで始まった「Dada運動」を指します。この運動は、遊び心あふれる実験性と慣習への拒絶で知られ、長年にわたりスウォッチにインスピレーションを与えてきました。

これらの創造性のレガシーを受け継ぎ、AI-DADAの芸術的知能により、スウォッチはAIを活用したデザインの新たな可能性を開拓し、ユーザーが自分の想像力と同じくらい独創的でオリジナルな時計を創り出すことを可能にしています。

発売日と販売チャネル

AI-DADAは、2025年11月21日よりスイスのswatch.comでオンライン展開を開始します。その後、2026年以降に多くの国々で展開される予定です。

SWATCHとアート：長年にわたる創造性への取り組み

スウォッチは1983年の創業以来、腕時計業界に革新をもたらし、常に時代の流れを反映したデザインを世に送り出してきました。そのアイデンティティには、アートが不可欠な要素として深く根付いています。

長年にわたり、スウォッチは数えきれないほどのアーティストとコラボレーションを行い、2018年からは世界有数の美術館や機関との協力により、アイコニックな名画に再解釈を加えたタイムピースを発表しています。また、2011年に設立された上海の「Swatch Art Peace Hotel」は、世界中のアーティストが集まり、コラボレーションできる活気ある拠点となっています。