ヴィンテージ玩具の価値が高騰する背景
世界が求める日本製キャラクター玩具
かつて約120社あったとされる玩具メーカーは現在数社にまで減少しています。一方で、日本のアニメや特撮文化は世界に輸出され、「聖地」と呼ばれるほどに人気を博しています。特に、精巧で繊細、ギミックが多彩な日本製キャラクター玩具は、約35年前からプレミア価格がついています。これらは、1972年から1995年頃まで主に日本国内の下町工場で手作業で組み立てられ、塗装も手作業で行われていたため、個体ごとに異なる特徴を持つことがコレクターズアイテムとしての魅力を高めています。
なぜ昭和の合金玩具は高価になるのか
1970年代のオイルショック以降、プラスティック玩具に加えて亜鉛合金を素材とした合金玩具(ダイキャスト)が発売されました。その代表的なブランドが「超合金」です。マジンガーZをはじめとする戦隊ヒーローまで、ズッしりとした重み、多彩な合体・変形、ミサイルギミックを搭載した夢のロボット玩具として人気を博しました。

当時の合金玩具は、簡単に人を傷つける可能性もあるほど鋭い角や尖ったボディを持つものもあり、現代では発売されないような特性も持っていました。このような昭和の玩具は、絶対数が少ないことに加え、亜鉛合金という材質の経年劣化や紙製パッケージの保存の難しさから、状態が良いものは当時価格の数百倍もの鑑定価格になることがあります。
驚きの鑑定価格と希少性
「超合金」シリーズに見る高額鑑定例
小材氏によると、展示されているショーケース一本で約2000万円を超える価値があるとのことです。具体的な鑑定例として、1974年ポピー社発売の「マジンガーZの超合金」は、最初期バージョンで箱や付属品が揃っていれば250万円、中間期のものでも150万円を超えるとされます。さらに、イタリアやフランスで人気の「グレートマジンガー」や「UFOロボグレンダイザー」の超合金は、バージョン違いも含めて希少価値が高まっています。また、1977年放映アニメのブルマァク社「メカンダ―ロボ」のテクニカル合身セットは、現在の状態で200万円オーバーの価値があると言います。

ヨーロッパでの人気も高く、為替レートの影響もあり、インバウンドで日本国内からヴィンテージ合金が次々に購入されています。小材氏は、超合金や合金玩具こそ、現代で復刻できない希少な日本文化遺産であると述べています。
箱や製造過程が価値を左右する理由
特に、紙製パッケージは残存率が低いため重要視されており、ものによっては本体よりも鑑定価格が高い場合もあります。商標権の関係で現在では存在しない玩具会社も多いため、パッケージのロゴや印刷に希少価値が生まれることもあります。海外のコレクターは日本のアニメや特撮ヒーローを求めており、豪華な合金玩具は世界ではなかなかお目にかかれない日本製造の「お宝」と認識されています。

おもちゃ鑑定士・小材直由氏の活動
メディアで活躍する鑑定士
小材直由氏は、フジテレビ系列「ぽかぽか」の芸能人お宝鑑定コーナー「買った時より値段上がってるっぽい」などで、所ジョージさんや井ノ原快彦さんをはじめとする芸能人のお宝を鑑定しています。鑑定歴32年の確かな目利きで、多くのヴィンテージ玩具の価値を見極めています。
YouTubeやラジオでの情報発信
小材氏は、自身のYouTubeチャンネル「小材直由の超合金鑑定」で、マニアックな昭和の合金玩具を丁寧に解説しています。70本以上の動画が発信され、チャンネル登録者数は1万人を超え、視聴者の約20%が海外ファンであることから、ヴィンテージ玩具の世界的な人気がうかがえます。また、ラジオ番組「小材直由のマニア経済学」でも、マニア市場が経済を動かすという視点から情報を発信しています。
あなたの家にも「お宝」が眠っているかも?
小材氏は、「ゴミだと思って捨てていませんか!それは立派なお宝かも。」と注意喚起しています。今こそ、ご自身の身の回りを確認してみる良い機会かもしれません。
出典
- おもちゃ鑑定士 小材直由氏の見解に基づく情報


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