据え置き型AI同時通訳機「ポケトークX」2026年販売開始へ — 公共空間での多言語コミュニケーションをサポート

この記事では、2026年の販売開始を目指して開発が進められている据え置き型AI同時通訳機「ポケトークX」について、その特徴や料金プラン、そして公共空間での多言語コミュニケーションをどのように変えるのかを詳しくご紹介します。

目次

据え置き型AI同時通訳機「ポケトークX」とは

ポケトーク株式会社が開発を進める「ポケトークX」は、対面コミュニケーションにおける言葉の壁を解消し、よりスムーズな対話を実現するために設計された据え置き型のAI同時通訳機です。

AI同時通訳ソフトウェア「Sentio」をベースに開発されており、行政窓口、医療機関、交通拠点、観光施設など、多様な人々が行き交う公共空間での利用を想定しています。

販売開始時期と価格プラン

「ポケトークX」は、2026年の販売開始を予定しており、年内には実証実験が開始される見込みです。

利用プランは以下の通りです。

プランの種類 料金(税別)
月額レンタルまたはサブスクリプションプラン 10,000円/月
年額レンタルまたはサブスクリプションプラン 100,000円/年
買い切りプラン 200,000円(※2年間、3年目以降は70,000円/年)

「ポケトークX」の主な特徴

1. 両面ディスプレイによる自然な対話

「ポケトークX」の最大の特徴は「両面ディスプレイ」です。互いの言葉を瞬時に翻訳して表示することで、対面での自然な対話を可能にします。

2. 高感度デュアルマイクと高精度翻訳

高感度なデュアルマイクが双方の声を正確に捉え、騒音下でも高い精度で多言語同時通訳を実現します。会話全体の流れやテーマをリアルタイムで解析し、同音異義語も的確に聞き分ける高精度な翻訳が可能です。

3. 自動言語判別機能

発話された言語を自動で認識し、対話を止めることなく翻訳を開始する自動言語判別機能の実装が進められています。これにより、言語設定などの操作が不要となり、誰もが即座に会話を始められる利便性が実現します。

4. 高いセキュリティとプライバシー保護

公共の場で安心して利用できるよう、以下のセキュリティ機能が搭載されています。

  • 不適切表現フィルター: 不適切な表現を通訳時に自動で検知し、通訳前後の発言(1文全て)を非表示にします。

  • 会話データ即時削除機能: 通訳後の会話データを即時削除し、AIの学習に利用されないため、個人情報や機密情報を扱う場でも安心して利用できます。

さらに、データ保護や通信の安全性においては、HIPAA(米国医療保険の個人情報保護法)やISO 27001などの国際的な情報セキュリティ基準に準拠した設計が採用されており、エンタープライズ用途にも対応する高い信頼性を確保しています。

5. 管理コンソール「Ventana」対応

本製品は、法人向けの管理プラットフォーム「Ventana(ベンタナ)」に対応しています。「Ventana」を利用することで、導入したAI通訳機「ポケトークS2(ビジネスモデル)」や「ポケトークX」をウェブブラウザー上で一元管理できます。

通訳・翻訳内容や利用状況のリアルタイム分析、通信SIMの期限管理、紛失時対応、使用言語や頻度、会話内容の把握などが可能となり、多言語対応の実態を可視化・分析できる統合的な運用基盤として活用できます。

「ポケトークX」が目指す社会インフラとしての役割

「ポケトークX」は、空港や病院、行政窓口、ホテルのフロントといった公共空間や、グローバルなコミュニケーションが必要なビジネス会議の現場など、多言語が飛び交うあらゆるシーンでの活用を目指しています。

言葉の違いによって生じる心理的・時間的な壁を取り除き、誰もが同じスピードで自然に対話できる社会の実現に貢献する製品です。多言語コミュニケーションインフラの中核として、社会全体のコミュニケーションの平等性とアクセス性を支える基盤となることが期待されます。

関連製品情報

AI同時通訳「Sentio(センティオ)」

「ポケトークX」のベースとなっているAI同時通訳ソフトウェア「Sentio」は、ウェブブラウザ上で利用できるサービスです。相手が話す41言語を76言語の音声とテキストでリアルタイムに通訳し、まるで専属の同時通訳者がいるかのような体験を提供します。オンライン会議だけでなく、対面での利用も可能です。

詳細については、以下のページで確認できます。
https://pocketalk.jp/forbusiness/livetranslation

AI通訳機「ポケトークS2」

2024年10月に販売を開始した最新機種「ポケトークS2」は、91言語を音声・テキストに、1言語をテキストのみに翻訳できます。従来機種よりもWi-Fiなしで通信可能な国と地域が拡大し、世界170以上の国と地域で利用できるモバイル通信機能を内蔵しています。バッテリー持続時間も大幅に改善され、セキュリティ面も強化されています。

詳細については、以下のページで確認できます。
https://pocketalk.jp/device

まとめ

「ポケトークX」は、言葉の壁をなくし、多様な人々が円滑にコミュニケーションできる社会の実現を目指す据え置き型AI同時通訳機です。公共空間での利用を想定した高いセキュリティ機能と、自然な対話を可能にする両面ディスプレイが特徴となっています。今後の実証実験と2026年の販売開始が注目されます。

「ポケトークX」のより詳しい情報については、以下の公式サイトをご確認ください。
[https://pocketalk.jp/pt-x]

出典:ポケトーク株式会社 プレスリリース(2025年11月13日)

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