電気代の高騰が続く中、家庭での節電対策は多くの人にとって重要な課題となっています。特にエアコンは、家庭の電力消費の約34%を占めるとされており、その運用最適化が電気代削減の鍵を握ります。
Nature株式会社が提供するスマートリモコン「Nature Remo Lapis(ネイチャーリモラピス)」に搭載された「オートエコ機能」は、エアコンを自動で制御し、快適性を損なうことなく電力消費量を削減する機能です。この機能を利用することで、製品価格を上回る節電効果が2年間で期待でき、製品が“実質無料”になる可能性も示されています。
Nature Remo Lapis「オートエコ機能」とは?
「オートエコ機能」は、エアコンの運転中に自動で温度を調整し、節電をサポートします。ユーザーは「1:快適性重視」「2:バランス重視」「3:節電重視」の3段階から節電強度を設定でき、設定に応じて1日あたり複数回、冷房時は設定温度を上げる、暖房時は下げるという節電運転が自動で行われます。これにより、快適な室温を保ちながら無駄な電気代を削減することが可能です。
「実質無料」の根拠:節電実績と実験データ
Nature株式会社の社員が「オートエコ機能」を2024年7月5日の提供開始時から利用した実績では、約14ヶ月で5,488円の節電効果があったと報告されています。この実績から、「オートエコ機能」をONにすることで、2年を経過すると「Nature Remo Lapis」の製品価格7,980円を上回る節電額になる可能性が見えてきました。

さらに、Natureのラボ「Smart Energy Lab」で行われた実験では、以下の結果が明らかになりました。
実験結果サマリー
- 外気温が同程度の2日間で比較したところ、「オートエコ機能」がONの日の電力消費量はOFFの日より約11%削減されました。室温はほとんど変わらないことも確認されています。

- 「オートエコ機能」のON/OFFをランダムに切り替えた2週間分のデータに基づいた重回帰分析では、ONの場合、1時間あたり約17.8%の電力消費量を削減できることがわかりました。
実験の概要・使用した環境
実験は、木造2階建ての「Smart Energy Lab」の1階にある7.5畳の1室で行われました。Nature Remo Lapisはエアコンの風を直接受けない場所に設置され、ドア・窓・シャッターは締め切られた状態が維持されました。

2025年10月17日(金)から10月30日(木)までの2週間、毎日午前0時から午前4時までエアコン(暖房23℃)を稼働させ、1時間単位で電力消費量、室温、外気温が測定・収集されました。
重回帰分析による考察
実験期間中のデータをもとに重回帰分析が行われました。この分析では、1時間あたりの電力消費量を目的変数とし、外気温、室温、「オートエコ機能」のON/OFFの3つを説明変数として使用しています。
分析の結果、「オートエコ機能」をONにすることでエアコンの1時間あたり消費電力は35.7Wh低下するという結果が得られました。「オートエコ機能」をOFFにした場合の1時間あたり消費電力の平均が200.5Whであったことから、「オートエコ機能」はエアコンの電力消費量を約17.8%削減できたことになります。
家庭の電気代とエアコン節電の重要性
総務省統計局の家計調査データによると、2022年の総世帯平均電気代は10,559円で、2021年の8,606円に比べて約20%上昇しています。その後も資源価格の高騰や円安の影響で電気代は高止まり傾向にあります。
- 参照:e-Stat「家計調査 家計収支編 総世帯(2007~2024)」
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003000807
また、資源エネルギー庁のデータでは、一般家庭における電力消費量のうちエアコンが約34%を占めるとされています。このことからも、家庭の節電対策においてエアコン運用の最適化がいかに重要であるかがわかります。
- 参照:資源エネルギー庁「省エネポータルサイト 家電製品別の電力消費割合を知ろう!」
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/
Nature Remo Lapisの基本情報とメリット
「Nature Remo Lapis」の製品価格は7,980円です。2024年7月5日(金)に「オートエコ機能」の提供が開始され、快適性を保ちながら手軽に節電できるという新しいスマート家電のあり方を提示しています。
メリット
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手間なく自動で節電: 設定した節電強度に基づき、エアコンが自動で最適な運転を行います。
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快適性を損なわずに電気代を削減: 実験データでも示されているように、室温の変化を抑えつつ電力消費量を削減できます。
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家庭のGX(グリーントランスフォーメーション)に貢献: IoTの力で、環境への負荷を抑えた持続可能な生活をサポートします。
Nature Remoシリーズについて
「Nature Remo」シリーズは累計販売台数70万台を超えるスマートリモコンです。赤外線リモコンを備えた家電であれば、メーカーや型番を問わず使用できます。スマートフォンからの操作やスマートスピーカーとの連携による音声操作、タイマー機能やセンサーを活用した自動操作が可能です。

シリーズには、「Nature Remo Lapis」のほか、温度・湿度・照度・人感センサーを搭載した「Nature Remo 3」、温度センサーのみ搭載の「Nature Remo mini 2」、スマートホーム共通規格Matter対応の「Nature Remo nano」があります。
まとめ
Nature Remo Lapisの「オートエコ機能」は、手間をかけずにエアコンの電気代を節約し、快適な室内環境を維持できる新しいスマート家電です。電気代高騰に悩む方や、手軽に家庭のエネルギー効率を高めたいと考えている方にとって、有効な選択肢となるでしょう。
詳しい製品情報や機能については、Nature株式会社の公式サイトで確認できます。
- Nature株式会社 公式サイト:https://nature.global/


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