この記事では、オムロン ソーシアルソリューションズが新たに発売する、住宅向けマルチ蓄電プラットフォーム「KPBP-A シリーズ」の最新蓄電池ユニットについて詳しく解説します。災害対策や電気料金高騰への備え、太陽光発電の自家消費に関心がある方は、この記事を読むことで、この新製品があなたの暮らしにどう役立つのか、最適な蓄電システムをどう選ぶべきかを知ることができます。
オムロン、国内最小クラス13.0kWh蓄電池ユニットを2026年3月に発売
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社は、住宅向けマルチ蓄電プラットフォーム「KPBP-A シリーズ」のラインナップに、屋内外設置が可能な国内最小クラスの蓄電池ユニット（13.0kWhタイプ）を新たに追加し、2026年3月より発売する予定です。
近年、地震や台風といった自然災害の増加により、停電時の非常用電力として蓄電システムへの注目が高まっています。また、電気料金の高騰や、太陽光発電の固定価格買取制度（FIT）期間が満了する「卒FIT」を迎える家庭が増える中で、太陽光で発電した電気を蓄電池に貯めて自家消費するニーズも拡大しています。さらに、複数の分散型発電設備を統合して一つの発電所のように機能させるVPP（仮想発電所）の活用といった新たな取り組みも進んでおり、エネルギーの効率的な利用への関心はますます高まっています。
このような背景の中、2020年10月に発売され、多彩な組み合わせで好評を得ているマルチ蓄電プラットフォーム「KPBP-A シリーズ」に、新しい13.0kWhタイプの蓄電池ユニットが加わります。
新たに追加される蓄電池ユニットの主な特長
大幅な小型化により柔軟な設置が可能に
新しく追加される13.0kWhタイプの蓄電池ユニットは、従来機種（同等容量）と比較して、容積を約55%、設置面積を約45%削減し、国内最小クラス（2025年11月現在、オムロン ソーシアルソリューションズ調べ）を実現しています。これにより、限られた屋内スペースにも無理なく設置できるほか、屋外への設置も可能となり、住環境に合わせた最適な導入が期待できます。
また、スタイリッシュな外観は従来機種のデザインを踏襲しており、住宅の外観に溶け込むよう配慮されています。
使用周囲温度範囲の拡張で設置エリアを拡大
この新しい蓄電池ユニットは、使用周囲温度範囲の下限が従来機の-10℃から-15℃に拡張されました。これにより、-15℃以上での充放電が可能となり、これまで設置が難しかった寒冷地エリアにおいても導入が実現します。
既存モデルも屋内外設置に対応
2025年8月に発売された6.5kWhタイプ（KP-BU65C-A）と、2025年12月発売予定の9.7kWhタイプ（KP-BU97C-A）も、当初は屋内設置専用品とされていましたが、今回の発表で屋外での設置も可能となりました。これにより、ユーザーは生活スタイルやニーズに合わせて、より自由に設置場所を選択できるようになります。
マルチ蓄電プラットフォーム「KPBP-A シリーズ」のシステム構成
「KPBP-A シリーズ」は、マルチ蓄電パワーコンディショナ「KPBP-A」を中心に、機器の組み合わせによって最適な蓄電システムを選択できるプラットフォームです。
主なシステム構成は以下の通りです。
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単機能蓄電システム: 蓄電池のみが接続されたシンプルなシステムです。
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ハイブリッド蓄電システム: 太陽光発電と蓄電池のパワーコンディショナを一つにまとめたシステムです。
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全負荷型ハイブリッド蓄電システム: 停電時でも家全体をバックアップできるハイブリッド蓄電システムです。全負荷バックアップ用分電盤の設置が必要で、停電時の出力は4kVAとなるため、発電状況により使用可能な負荷が制限される場合があります。
製品仕様
新しく追加される13.0kWhタイプを含む「KPBP-A シリーズ」の主な仕様は以下の画像で確認できます。
なお、仕様や製品デザインは現時点での予定であり、予告なく変更される場合があります。
発売日と詳細情報
新しい13.0kWh蓄電池ユニットは2026年3月より発売開始の予定です。具体的な発売日や出荷日については、購入窓口までお問い合わせください。
「KPBP-A シリーズ」の構成機器に関する詳細な仕様については、以下の公式サイトで確認できます。
- マルチ蓄電プラットフォームKPBP-A：https://socialsolution.omron.com/jp/ja/products_service/energy/product/bt/kpbp.html
また、本年5月22日に発表された既存モデルの屋内外設置対応に関するニュースリリースも参照できます。
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社について
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社は、自動改札機などの駅務自動化システムをはじめ、社会公共システムを数多く開発してきました。労働力不足やエネルギー問題、レジリエンスといった社会課題に対し、IoT・AI・ロボティクスなどの技術とソフトウェア、運用・保守のトータルサービスでソリューションを構築し、社会づくりに貢献しています。
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