「ニコン ZR」ファームウェアVer.1.10登場!長時間動画撮影とマルチカム運用の効率が飛躍的に向上

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録画時間を大幅に延長し、長時間撮影も安心

ファームウェアVer.1.10の最も注目すべき点は、動画の連続録画可能時間が従来の125分から最長360分(6時間)へと大幅に延長されたことです。これにより、インタビューやコンサート、ドキュメンタリー、各種イベントの記録など、長時間の撮影が求められるシーンでも、途中で録画が止まる心配なく安心してカメラを回し続けられます。

この長時間録画機能は、特定の動画記録形式(ProRes 422 HQ 10-bit、H.265 10-bit/8-bit、H.264 8-bitなど)で利用可能であり、自動電源OFF温度を「高」に設定し、25°Cの環境下でモバイルバッテリーなどの外部電源を使用することが推奨されます。外部電源の準備は必要になりますが、これにより撮影の自由度は格段に向上するでしょう。

複数台カメラでの動画撮影に便利な機能を強化

マルチカメラ環境での撮影効率を向上させる機能も充実しています。

有線タイムコード入力に対応

従来のBluetooth接続によるタイムコード同期に加え、新たに有線接続にも対応しました。外部マイク/ライン入力端子に外部機器を接続することで、より手軽で確実なタイムコード同期が可能になります。Bluetoothのペアリング設定が不要になるため、同期作業が容易になり、一度同期すれば接続を外しても自動的に継続する「Jam同期」機能により、再同期の手間が省けます。これは、複数のカメラや音声収録機器を連携させるプロの現場にとって非常に大きなメリットとなるでしょう。

Nikon Z8とTentacle Sync Eデバイス、iPhone

RED機に近いファイル命名規則を採用

動画ファイル名の重複を避けるため、RED機に近いファイル命名規則が実装されました。動画専用ファイル名設定の搭載と、ライブビュー画面へのファイル名表示により、特にマルチカム撮影で発生しがちな膨大なデータの管理が大幅に効率化されます。これにより、ポストプロダクションでのデータ整理にかかる時間を短縮し、制作全体のワークフローをスムーズに進行させることが期待できます。

露出決定と画づくりをアシストする機能を拡充

プロの映像クリエイターにとって重要な露出決定と画作りをサポートする機能も強化されています。

Log3G10撮影時の輝度警告線

「R3D NE」形式でのLog3G10撮影時、ISOに応じて変化する輝度レベルの最大値の目安となる警告線が、輝度情報表示(ヒストグラム、ウェーブフォームモニター)に追加されました。これにより、露出のオーバーやアンダーを視覚的に把握しやすくなり、より正確な露出コントロールが可能になります。

ビデオカメラのモニター画面、女性が映る

LUTの読み込み数が増加

[3D LUT]の[CUBEファイルの読み込み]において、メモリーカードから読み込み、選択できるLUT(ルックアップテーブル)の数が従来の10個から最大50個まで増加しました。これにより、撮影現場でより多くの選択肢の中から完成イメージに近いLUTを選べるようになり、ワークフローの効率化に貢献します。

電源の切り忘れ防止など、使いやすさを細部まで向上

ユーザーの利便性を高める細かな改善も施されています。

セットアップメニューに[電源ランプの節電表示]が追加され、電源ランプを常時点灯させる設定が選択可能になりました。画像モニターを閉じた状態でも電源のON/OFFが一目で確認できるため、持ち運び時などの意図しないバッテリー消耗を未然に防ぎ、安心して運用できます。

また、撮影モード[AUTO]の状態でも、動画記録ファイル形式を[R3D NE 12-bit(R3D)]へ切り換えられるようになりました。これにより、シンプルな操作でシネマティックな動画撮影をより手軽に楽しめるようになります。

今回のファームウェアVer.1.10は、「ニコン ZR」をさらに強力なシネマカメラへと進化させ、映像クリエイターの表現の幅を広げ、制作現場の効率化に大きく貢献するでしょう。

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