日本のスマホ料金は20GB以下で安価な水準を維持
調査結果によると、2025年12月時点における調査対象6カ国の月額スマートフォン料金平均は、データ容量2GBで2,736円、5GBで2,866円、20GBで3,425円、無制限で6,186円でした。
データ容量2GBでは、日本が1,459円と6カ国中最も安価です。データ容量5GBと20GBではフランスがそれぞれ1,876円、2,042円で最安値を示しましたが、日本は5GBで2,088円、20GBで2,581円と、平均を下回る十分に安い水準を維持しています。一方で、データ容量無制限プランでは日本が6,739円となり、平均を上回る料金水準となりました。
この料金は、各国の料金を購買力平価で円換算して比較されており、例えば2025年の購買力平価(PPP)は1ドル93.523円で換算されています。

2021年以降、日本のスマホ料金は安い水準を継続
今回の調査では2025年12月時点の料金が対象ですが、過去の同様の調査と比較することで料金の推移が分析されています(データ容量2GBと20GBの場合)。
日本の料金は、データ容量2GB、20GBのいずれにおいても2020年から2021年にかけて大幅に低下し、その後は同程度の水準を維持していることが確認できます。NTTドコモの「ahamo」、auの「povo」、ソフトバンクの「LINEMO」といったオンライン専用プランや、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」の利用者拡大が平均料金に大きく影響し、日本が6カ国の中でも最も安い水準を維持し続けている要因となっています。
これは、オンライン専用プランを含めた各携帯電話キャリアの最安プランで比較していることも、日本の料金水準が安価である理由の一つと言えるでしょう。少なくとも、日本には6カ国の中で最も安い水準の料金プランを選択できる環境が整っています。

無制限プランの料金上昇と「経済圏」を考慮した選択
一方で、日本のデータ容量無制限プランの料金は、2024年12月時点の6,372円から2025年12月には6,739円へと上昇しており、平均料金が367円上がっています。この背景には、動画配信サービスとセットになった料金プランなどで、ユーザーからの収入を高い水準に維持しようとする携帯電話キャリアの動きがあると考えられます。
ユーザーは、携帯電話料金単体で比較するだけでなく、ポイントプログラムや金融サービスなど、各携帯電話キャリアが提供する「経済圏」全体で利用するサービスも踏まえて、料金プランを選択する必要があると言えるでしょう。
通信品質と今後の展望
日本の通信品質は、NTTドコモがネットワーク品質の改善を進めている現状などから、最高水準ではないとの指摘もあります。しかし、欧米と比べても一定水準の品質は引き続き維持されていると見られています。AIの普及などにより通信需要が大きく拡大し、資材費や人件費の高騰が続く中で、6G時代に向けてネットワーク設備の投資を維持・拡大できるか、今後の動向が注目されます。
ICT総研は、携帯電話料金やネットワーク品質の今後の展望を予測するため、今後も同様の調査を実施していく方針です。
この調査の詳細については、ICT総研のウェブサイトで確認できます。
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