長崎県平戸市が「HIRADO WiFi」始動！Wizと連携し街全体に無償Wi-Fiを提供、観光客・市民の利便性向上へ

2025年11月11日

長崎県平戸市と株式会社Wizが連携し、街全体に無料Wi-Fi環境を提供する「平戸まるごとWi-Fiプロジェクト（HIRADO WiFi）」が始動しました。このプロジェクトにより、観光客や市民の利便性向上、災害時のライフライン確保、そして企業の誘致促進が期待されます。

長崎県平戸市で「平戸まるごとWi-Fiプロジェクト（HIRADO WiFi）」が始動

長崎県平戸市と株式会社Wizは、市内の事業者や公共施設向けに無料で利用できるWi-Fi環境を提供する「平戸まるごとWi-Fiプロジェクト（HIRADO WiFi）」を開始しました。これは自治体単位で街全体を対象に無償Wi-Fiを提供する全国初の試みです。

本プロジェクトは、2022年10月に締結された「企業誘致に係る連携・協力に関する協定」に基づいています。平戸市が目指すDX化と地域活性化の基盤整備をWizが全面的に支援し、街全体の通信インフラを整備することで、市民の暮らし、観光客の利便性向上、さらには企業誘致や新たな観光拠点形成につながる環境整備を目指しています。

プロジェクトの背景と目的

平戸市は、歴史ある国際貿易拠点であり、年間約130万人を超える観光客が訪れる観光都市です。また、街全体を一つの宿泊施設と見立て、歴史や観光資源を活かす「アルベルゴ・ディフーゾタウン」構想を進めるなど、独自の地域活性化策に取り組んでいます。

今回のプロジェクトは、2022年10月に平戸市とWizが締結した「企業誘致における包括連携協定」に基づくものです。DXを通じて「選ばれるまちづくり」を推進する取り組みの一環として、「インターネット環境の構築」を実行することで、平戸市が目指すDX化・地域活性化の通信インフラの根幹をWizが強力にバックアップします。

これにより、インバウンド観光客やノマドワーカーの利便性が向上するほか、災害時のライフライン確保、企業誘致につながる環境整備が実現し、平戸市全体の価値向上と持続的な地域発展に貢献することが期待されます。

提供されるサービスの概要

Wizは本プロジェクトのバックアップ企業として、事業者へのWi-Fi機器の無償提供、回線状況のヒアリング、導入サポート、クラウド管理までを一括して担当します。世界トップクラスのWi-Fi製品プロバイダーであるTP-Linkのクラウド管理型ハイグレードWi-Fiを提供することで、安全で安定した通信環境を実現します。

Wi-Fiサービスの主な特徴

Wi-Fi機器の無償提供: クラウド管理型ハイグレードWi-Fi機器が無償で提供されます。
クラウド管理機能: TP-Link社のクラウドソリューション「Omada」により、市内の全Wi-Fi機器を遠隔で一元管理。安定稼働と管理の負担軽減が実現します。
簡単導入: SSIDとパスワードが事前設定済みの状態で機器が提供されるため、インターネット回線につなぐだけですぐに利用可能です。
高性能: 最大1,750Mbpsの通信速度に対応し、推奨接続台数は220台。観光施設や飲食店、大型イベントでも安定した通信環境を提供します。

対象となる事業

製造業、飲食業、宿泊業、小売業、サービス業が対象です。
Wi-Fi提供の際に、可能な限りインターネット環境をWiz推奨に見直すことが推奨されていますが、現在の回線やISPを継続して利用することも可能です（一部環境により例外あり）。

今後の展望

平戸市とWizは、本プロジェクトを市のDX推進に向けた基盤整備として位置づけ、地域活性化を推進していく方針です。対象となる市内約600事業者に対し、インターネット回線の見直し支援と高品質なWi-Fi環境を提供し、2025年10月より順次設置を開始します。初年度は約400拠点への導入が予定されており、この取り組みを通じて、平戸市が掲げる持続的な地域発展と企業誘致の目標達成に貢献していくとのことです。

平戸市について

平戸市は長崎県北西部に位置する日本最西端の市です。古くから国際貿易の拠点として栄えた歴史を持ち、豊かな自然や美しい景観を有する観光都市でもあります。歴史的な建物を宿泊施設として活用する「アルベルゴ・ディフーゾタウン」の整備など、地域資源を活かした独自の観光まちづくりを推進しており、人口3万人弱に対し年間約130万人を超える観光客が訪れます。